2018年09月23日

二十歳(はたち)の民家園公演

昭和59年(1984)9月23日、下中座は川崎市立日本民家園主催の『民家園まつり』に招かれ、初めて川崎市立日本民家園で上演しました。この時の会場は旧船越の歌舞伎舞台でした。

それから13年後の平成9年(1997)10月12日、やはり『民家園まつり』に招かれた下中座は、旧工藤家住宅において久しぶりの再演を果たしました。
この時の公演が好評だったことから、その翌年の平成10年(1998)から旧工藤家住宅での公演が毎年開催されるようになりました。
最初は1日1回の公演でしたが、お客様が大勢集まるようになり、より多くのご来場者様にご覧いただくために、現在は1日2回の上演になりました。












事前応募制にしたり、当日券販売制にしたり、周知用ポスターの制作や、web上の情報拡散、報道発表など主催される民家園の皆さんももっともよい公演のあり方について、毎年研究され工夫を凝らしています。
川崎市立日本民家園も潤沢な予算がある訳ではありません。国・県指定の重要文化財・文化財という建造物群の維持修繕には多額の費用と高い技術が必要です。防犯・防火には最新の技術も投入されています。他の魅力ある行事も展開していかなければなりません。
その中でこの下中座の公演のための予算確保に毎年大変な苦労をされて、この20年間の定期公演が実現されてきたことを下中座の座員の誰もが承知しており、感謝しています。ご来場のお客様だけでなく、民家園のスタッフの皆さんにもご満足いただけるような公演を下中座は常に目指して公演に臨んでいます。












民家園奥門の坂。高低差は10メートルはありますか。
この高低差を20年間毎年公演のために登ったと思うと感慨深いものがあります。
民家園からリヤカーをお借りし、下中座後援会と民家園スタッフの皆さんと一緒に道具を運びます。












なんと!午前9時半に取りかかった準備が午前10時を前に概ね終わってしまいました。
20年の積み重ねもあり、年々準備が手際よく進むようになっています。
旧工藤家住宅は国指定重要文化財。建物にダメージを与えないよう細心の注意が必要です。
その意識は座員には浸透しています。












12時前には早くも人だかり。ありがたいことです。
今日は秋晴の好天。やや蒸しますが風は秋の涼風です。
お芝居をご覧になられない方も相模人形芝居に触れられて記念撮影されます。
この光景を20年間見てきました。すっかり民家園の秋の景色になっていると思います。












近年はお子様連れの方が増えてきました。とても嬉しいことです。
更に海外からのお客様も多くなっています。
今後は小さいお子様や外国人観光客の方々にどのように相模人形芝居や下中座を分かりやすく伝えていくべきか、考えていく必要があります。












答えの一つが小さいお子様の参加する人形体験。下中座が下中小学校下中座クラブ指導に使っている「二人禿」を持ち込んでの羽根つき体験です。
お子様が遣う人形に合わせて、お客様も拍手。会場に一体感が生まれます。
お芝居そのものも手を抜きませんが、多くの取り組みや工夫を積み上げて、より楽しい公演にしていきたいと思います。


posted by 西川名無子(にしかわ ななし) at 20:00| 日記 | 更新情報をチェックする