2018年08月11日

猛暑より熱い?!夏合宿

立秋を過ぎても秋の声が全く聞こえない小田原です。
お盆前の酷暑の夏の合宿になりました。














しかし会場のサンサンヒルズ小田原は、冷房の効いた会議室とトレーニングルームでの快適な稽古です。
今回の合宿の1日目は、神奈川県立二宮高等学校相模人形部と愛知県豊田市の小田木人形座の皆さんが参加しての連合稽古になりました。


















今年の取り組み演目『艶容女舞衣 酒屋の段』を早速稽古しています。
見せ場のお園の『うしろぶり』。さすが下中座のエースチーム、佐藤さん、市川さん、けいちゃんのトリオ。しかし、改善点はまだまだあります。「ここでいい」と言うことはありません。














今年の合宿も、表現や演出について助言していただくため人形浄瑠璃文楽座の吉田簑二郎師匠をお招きしました。
文楽と江戸人形浄瑠璃、そしてその流れをくむ相模人形芝居には長い交流の歴史がありますが、少なからぬ伝承の違いがあります。
簑二郎師匠が、相模人形芝居の形を崩さないように、文字通り『手探り』しながら助言をされていることは座員も承知しています。
座員からも「ここはどう遣ったら良いでしょうか」と言った質問が出され、それに対する簑二郎師匠の助言をどう反映するか、一緒になって試行錯誤します。
地味ですが大切な作業の繰り返しです。














時には身振りも入っての熱い指導になる簑二郎師匠。座員も、相模人形部員も、小田木人形座の皆さんも真剣度が増してきます。
助言は、文楽や相模人形芝居の垣根を超えた、全ての人形遣いにとって深く記憶にとどめるべき金言ばかりです。
それを簑二郎師匠自身は「自分に向けても言っていると思っています」と語りました。














時に相模人形芝居と文楽の美学の違いから、意見交換がヒートアップすることもあります。
「文楽ならこうなんだけど…」
「相模はそれはしません」
「相模はどないすんの?」
「こんな感じです」
「……はー、そうですか。ほな、これでどうです?」
「あ、きれいに見えますね。」
冷房の効いた部屋で人形遣いたちが熱くなっています。














小田木人形座の皆さんと相模人形部の皆さんは今日一日の稽古です。
座員は泊まって明日は合宿二日目。8月18日の金太郎野外音楽祭に向けて『怪童丸物語 足柄山の段』の稽古も行います。
posted by 西川名無子(にしかわ ななし) at 20:00| 日記 | 更新情報をチェックする