2017年12月09日

若き後継者たちへ―小田原の素晴らしい宝物―

小田原民俗芸能後継者育成発表会は朝早くから準備が始まります。
他の団体さんも朝8時半には小田原市民会館に到着して、開館待ちです。
小田原市民会館は今は市が直接運営しているわけではないようで、以前は早く開けていただくこともあったようですが、今は9時10分前にならないと絶対に開館しません。搬入は9時以降になります。
このところ小田原は寒いので、屋外で待つのは正直堪えます。しかし、どの団体の方も「後継者育成のため」とひたすら待っています。
開館すると、雪崩のように搬入作業が始まりました。

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午前中にリハーサルを入れているのは下中座・下中小学校下中座クラブ・橘中学校相模人形クラブ連合だけです。と言っても、皆が揃って集まることができるのは、後継者育成発表会の今日直前くらいしかない事情があります。実は小・中学生は他のクラブ活動を兼ねている子も多く、他の都合をやりくりしながらの参加しています。

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そんな小・中学生も控室では普通の子どもです。
控室はいつもよりも大にぎわい!!今年は下中座クラブの小学生が多く参加してくれています。
林座長が出演者の最終チェックをしています。体調不良などで突然休む子もいます。舞台が始まるまで全く気が抜けません。

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下中座クラブの『二人禿』です。
小学生の参加が多かったので、前後に分けてメンバーが入れ替わります。
正直、二人禿でも小学生には重たいものだったりします。
しかし、下中座クラブの皆さんは頑張って遣ってくれました。

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相模人形クラブの中学生は『坂田金時 怪童丸物語 足柄山の段』です。
控えている舞台袖でも集中しています。適度の緊張を維持しているようです。
座員のサポートもあり、よく遣ってくれました。

毎年、大勢の子どもたちが、各団体から後継者育成発表会に参加します。
しかし、後継者から保存団体のメンバーになって、将来を担ってくれる伝承者に育っていく子は、実はそう多くはありません。
それでも、今この時、民俗芸能を楽しく演じてくれたこの瞬間とその記憶は、きっと永遠に若い後継者の皆さんの中に大切に残されていくものと信じています。
そしてその一つ一つの輝きは、この小田原の素晴らしい宝物になっていくであろうと期待しています。
posted by 西川名無子(にしかわ ななし) at 20:00| 日記 | 更新情報をチェックする