2017年05月13日

相模人形教室開講!

今日はいよいよ26年ぶりに開催される相模人形教室初日です。
昨日までのお天気からは想像もできないような大雨です。
今日からしばらくの間、小竹公民館や橘タウンセンターこゆるぎといった活動拠点施設を離れ、小田原市保健センターの大会議室で教室と座の稽古が行われます。

IMG_20170513_134342

なんと!田島人形遊楽連の座員の子孫である野地さんがお見えになりました。
田島人形遊楽連は、明治時代に小田原市田島地区に存在した相模人形芝居の一座で、地元田島地区のみならず近隣でも興行し好評を博した座でした。
残念なことに大正初年までには解散し、遣っていた人形や道具が小田原市郷土文化館に収蔵され、市指定有形文化財(民俗資料)になっています。
今回の教室参加者には田島の方がおられます。遊楽連の人形遣いの中でも最も優れた技を持っていた方の御子孫とのこと。その昔、優劣を競い合っていた小竹の人形と遊楽連の遺伝子(DNA)が一つになった感があります。

普段公演で開催される人形教室とは異なり、人形操法や人形の扱い方、人形の遣い方の姿勢やポイント等、数多くのことを覚えることになります。

IMG_20170513_140755

今いる座員もそうですが、最初から上手く遣える訳ではありません。
同じようで、人形のカシラ、手足、衣装に至るまで全て手作りですから、それぞれにクセがあります。
特に顕著なのが『鉄砲ざしカシラ』。相模人形芝居が国指定重要無形民俗文化財である理由は『鉄砲ざしカシラ』を遣う時の構え『鉄砲ざし』を良好に伝承し残しているからです。腕や手首を調整してカシラの向きをお客様に向けて仰向かないようにするための技術も理解してもらいます。

IMG_20170513_143329

『教える』ということは、教える側は教える技術について一定の理解があること、当然、技術をマスターして伝承通り遣うことができることが求められます。
『伝承』と言っても言葉で全てが伝わるわけではありません。どのように遣えばよいのか実演しなければ、理解できないことも多くあります。
座員にとって教室は、自身の相模人形芝居に対する理解度をチェックする格好の機会になっています。

IMG_20170513_150644

教室は3時で終了です。座員はその後、自分たちの稽古に入ります。
相模人形芝居の『伝承』というと重たい感じがしますが、何より楽しく続けられることがとても大切です。
「とにかく楽しくやりましょう!」
大雨もいつしか止んでいました。
posted by 西川名無子(にしかわ ななし) at 20:00| 日記 | 更新情報をチェックする